バイク旅の醍醐味の一つがキャンプ。今回はソロキャンパーにおすすめ、愛鷹山麓の渓谷にある静かで美しい、けどちょっと怖い「須津山(すどさん)休養林キャンプ場」を紹介します。
富士市営の5区画のみのキャンプ場
このキャンプ場の特徴は、テントサイトが5区画のみのということ。ほとんどファミリーは来ません。
ファミリーに向かない理由として、
- テントサイトが小さい(ソロなら十分)
- テントサイトで火を使えない(調理は必ず炊事場で行うこと)
- 車が横付けできない
- 近くに店がない(一番近くのコンビニまで8km)
- 近くに風呂がない(一番近くの浴場まで15km)
- 人がいない(一番近くの民家まで6km)
- 管理人さんが4時で帰る
- スマホが使えない(圏外)
- ゴミは持ち帰り
- 夜は漆黒の闇
- 熊が出そう(看板あり)
といったことがあります。
テント横で焚き火や炊飯したい人にとっては魅力ないですね。
でもこれらの理由が逆に魅力に感じる人にとっては、堪らないキャンプ場かもしれません。
今年の11月の3連休は晴天にも恵まれて、富士山周辺のキャンプ場は予約できない程の大にぎわいでしたが、なんとこのキャンプ場は私一人独占状態でした。
そのためか、トイレも炊事場も消灯。漆黒の闇の中で、ちょっと怖い2日間を過すことができました。
テントサイトの様子
テントサイト。手前から1番、2番、3番サイトへと上っていきます。
3番サイトから2番と1番を見下ろす景色。4番と5番サイトは3番のさらに奥。
右下のサイトが4番。4番を下ると駐車場。5番サイトはさらに左の道を奥に進みます。
私の選んだ孤高の5番サイト。予約が他に誰もいないのに、5番予約しましたって言うと、管理人さんに驚かれてしまいました。
しょうがないじゃないですか、ホームページでは写真つきの情報がほとんど無かったんですから…でもかえってこのキャンプ場の魅力をいやという程味わえました。1番も3番も、漆黒の中では変わりないんですけどね。
管理練の横に炊事場があります。水は飲み水にも使えます。きれいに掃除されてて気持ちいいですが、5番サイトからはかなり遠いです。
ウッディーでやたら豪華なログキャビントイレ。男女の他に、車いす用のバリアフリートイレもあります。
キャンプ場入口には結構大きな東屋があります。雨の避難場所に使えそうです。
場内には意味不明の巨石がいくつかころがっています。遺跡でしょうか!?
須津山休養林キャンプ場へのアクセス
須津山休養林キャンプ場は、紅葉美で有名な須津川渓谷の一番奥に位置しています。キャンプ場の真上にはバンジージャンプが体験できる「須津渓谷橋」があり、ここからは「大棚の滝」が見下ろせる雄大な景色を見渡すことができます。キャンプ場へは「須津渓谷橋」方面ではなく、「大棚の滝」方面へまっすぐ進みます。
ナビで検索する場合、「須津山休養林キャンプ場」が登録されてない場合があるので、「大棚の滝」で検索してください。キャンプ場は「大棚の滝」のすぐ先です。
近隣情報
コンビニ
- セブン-イレブン富士市中里店(キャンプ場から7.8km)
- セブン-イレブン 富士市須津店(8.2km)
スーパーマーケット
- ポテト 中里店(8.5km)
- マックスバリュ富士江尾店(8.7km)
風呂
- 天然温泉ざぶ~ん(15.1km)
- 湯らぎの里(15.8km)
ホームセンター
- ケーヨーデイツー 富士比奈店(10.2km)
- カインズ 沼津店(12.4km)
ドラッグストア
- ウエルシア 富士中里店(8.3km)
- マツモトキヨシ 富士比奈店(9.7km)
駅
- 岳南鉄道 神谷駅(7.6km)
- 岳南鉄道 須津駅(7.8km)
須津山休養林キャンプ場の予約
このキャンプ場は、テントサイトが5区画しかありませんので、必ず予約が必要です。
予約は、富士市役所の林政課へ直接または電話で行います。
- 林政課:0545-55-2783(予約受付時間:平日8:30〜17:15)
- 業務期間:4/1日〜11/30日まで
- 料金:1張1泊 510円
予約後に「使用許可証」が郵送で送られてきますので、それを持参して受付します。郵送の日程も考慮して、余裕を持って予約してください。
ソロライダーのキャンプ地にオススメの「須津山休養林キャンプ場」でぜひ漆黒の世界を体験してみて下さい。