前回フォークオイルを交換してから3年半、距離にして約13000km経過したので、フォークオイルを交換することにしました。
前回交換時の距離は12700kmでしたが、オイルはかなり黒ずんで劣化していましたので、今回どのくらい汚れているか、交換後どのくらい変化があるかをみてみたいと思います。
交換手順
フロントフォークの取り外し
メンテナンススタンドでフロントを完全にリフトアップする前に、フロントアクスルシャフトのナットを緩めておきます。
一緒にブレーキキャリパーのボルトとケーブル止めのボルトも緩めます。
フロントフォークを抜く前に、5番(フォークキャップ)を緩めておくと作業が楽になります。
5番を緩める前に、4番(アッパーブラケットのクランプボルト)を先に少し緩めておきます。
フォークキャップは少し緩めるだけでOK。使用レンチは19mm。
ジャッキアップして、まずはフロントホイールを外します。
ブレーキキャリパーを外します。
フェンダー類を外します。
フォークを止めているナットを全て緩めます。
ツーリングセローの場合は、ライトガードの固定バンドも緩めておきます。
フォークを止めている全てのボルトを緩めたら、ゆっくりスライドさせて外します。
フォークブーツを外して、オイルシールが傷んでないかオイル漏れをチェック。
ついでにインナーフォークのサビや汚れも掃除しておきます。
フォークオイルの交換
フォークキャップを外していきます。
いきなり外すとスプリングが飛び出すので、インナーフォークを持ちながらキャップを外し、カラー、ワッシャー、スプリングの順に抜いていきます。
最後にフォークオイルを抜きます。
前回よりオイルの色は綺麗ですが、劣化度合いも少ないのでしょうか?交換後走行して確かめてみようと思います。
ちなみにこのセローでは、かなり林道も走行しています。
フォークを20〜30分逆さまにして完全に抜き切ります。
オイル処理には100均の「油吸収パッド」を敷き詰めておくと、回収が楽です。
オイルを抜き切ったら、15Wの純正フォークオイル「YAMALUBE G-15」を入れていきます。
容量は片側385cc。
フォークスプリングはテクニクスに交換していますので、メーカー推奨のセッティングも記載しておきます。
セッティング | オイルレベル | 推奨オイル |
ストリート仕様 | 120mm | 15W |
オフロード仕様 | 130mm | 15W |
トライアル仕様 | 130mm | 10W |
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自作のオイルレベルゲージ。
今回はストリートとオフロードの中間、125mmでセッティングしました。
オイルを入れたら、エア抜きのため、またしばらく放置。
その後スプリングとカラー類を戻し、フォークキャップを仮止めして、オイル交換完了。
フロントフォークの取り付け
外した手順の逆に、フロントフォーク、フェンダー、ブレーキを取り付けていきます。
フォークを仮止めしたら、まずフォークキャップを規定値で締め付けます。
アッパーブラケットのボルトを完全に締め付ける前に行います。
トルクは23Nm。
フォークを規定トルクで締め付けて、フロントホイールを装着すれば作業完了です。
ツーリングセローは、ライトガードの固定バンドも忘れずに。
フォークオイル交換後の走行インプレ
オイルの色はあまり汚れていなかったので、交換後も変化は少ないかなと思っていましたが、走行すると交換前よりコシがある、というかダンパーのしっとり感が増したフィーリングになりました。
これが本来の乗り味だと思いますが、長い時間で徐々に劣化していくと、大きくフィーリングが変わっていても案外気づかないのかもしれません。
林道走行で大きなギャップに足を掬われることも少なくないのですが、そんな時に本来の走行性能が発揮できないととても危険です。
特にフロントフォークは真っ先に衝撃を吸収する重要なパーツなので、オイルの交換は定期的に行っておく方が安心です。