セロー250に45Lのトップケースを装着 取付方法〜走行インプレ

今年(2024)は10月に行われるSSTRに出場するため、天候のことも考えてトップケースを装着することにしました。
私はあまりボックスタイプは好きではないので、オンロードツーリングの時以外は簡単に取り外せるもの、できるだけ軽量なもの、セローの外観をスポイルしないデザイン、で商品を探していましたが、ちょうどいいものがありましたので購入して取り付けてみました。ツーリングセローへの装着方法や取付後の走行インプレを紹介します。

ONE STEP バイク用リアボックス(45L)

購入したのは、ONE STEPの「バイク用リアボックス」45Lタイプです。
このタイプは、ケース下部にもロック部分があり、ボックスを簡単に取り外すことができます。もちろんキーロックもできるので、盗難防止にもなります。
防水機能もしっかりしているので、ロングツーリングで突然雨に遭っても中身が濡れる心配がないですし、カバーをかける手間もないので便利です。今回の目的はSSTRなので、そういった無駄な心配や手間を省けるのが大きなメリットになります。
またこの商品は、ベースプレートのみの単体でも購入できるので、複数の車両に取り付けておくこともできます。

装着方法

位置決め

購入前に心配だったのは、ツーリングセローに装備されてるキャリアにうまく取り付けできるかでした。ボックスのベースプレートに適合するか、まずはセローのキャリアプレートを外して位置決めしてみます。

いろいろ穴や隙間で合わせてみましたが、結局上のように3点で止める方法に決めました。セローのプレート下面はあまりクリアランスがないので、標準でついてきたビスを短めのものに変更しています。

 

リヤキャリアに装着

一旦ツーリングリヤキャリアのプレートを戻し、ベースプレートと干渉する部分のゴムキャップを外しておきます(内側4つ)。

位置決め時に行った方法で、ベースプレートを装着。プレート位置は、ロック部分が干渉しないギリギリの位置で固定します。

ボックスのロックは、上のような方法で行いますので、そのクリアランスも考慮しておく必要があります。

写真のようにロックの爪を止めるビスも、既成のままだとキャリアに干渉するので、最小限のサイズ(15mm)に変更しています。

下面。取付金具は、片方の爪をキャリアのプレートに引っ掛けるようにして、3点で止めています。

 

ボックスを装着して確認

ボックスがキャリアに干渉しないか、位置を確認。

ボックスをつけたままシートが外せるかどうかもチェック。
OKであれば本締めして作業完了です。

 

ボックス装着イメージ

テールライトやウィンカーへの視認性の影響もありません。

ボックスを装着したままでのタンデムも可能です。

 

インプレッション

容量

45Lタイプは、日帰り〜1泊程度のツーリングに最適です。写真のように、折り畳みチェアと雨具、ウィンドブレーカー、救急用具で半分埋まります。
キャンプ道具を積むには、工夫が入りそうです。ただしボックスの上部はフラットでフックも装備されているので、テントや椅子などの長物をボックスの外にパッケージすることは簡単です。

ちなみにヘルメットだと、SHOEIのホーネットADVがギリギリ入ります。GoProやインカムをつけた状態でも入りました。が、あと入れられるのは薄手のパーカーくらいですね。
もう少し容量は欲しい人は、1サイズ上の58Lを選ぶといいと思います。

 

使いやすさは◎

現在使用しているツーリングバッグには、いくつか不満点がありました。
まず雨天ではレインカバーが必要ですし、カバーをかけると荷物へのアクセスが悪くなります。また完全に防水できないため、荷物が濡れることもありました。この点、ボックスでは心配がなくなりますし、荷物へのアクセスも簡単です。
また取り外しもレバー1つであっけなく外れますので、バックル止めのバッグより便利です。ただし、持ち運びに関しては、軽くてショルダーになるバッグタイプの方が便利です。

 

走行インプレ 〜軽量の車両はハンドリングが変わる

これは付けてみるまでわかりませんでしたが、バッグタイプのものと比べて大きな差があります。
まずこのボックスは樹脂製で軽量タイプではありますが、本体の重量が4kg、ベースプレートを合わせると5kg以上あります。対して同容量のバッグタイプ(TANAX フィールドシートバッグは2.7kg)と比較して明らかに重さを感じますし、ハンドリングにも影響が出ます。
ボックスに荷物を半分入れた状態(約10kg)で走った感覚は、フィールドシートバッグに荷物を満載にして走った感覚と似ていました。
もともとセローは軽快なハンドリングで、UターンやS字も得意なのですが、ボックスをつけるとその軽快さは失われます。車体が傾いた時にずっしり重さを感じます。多分重心位置が中心から遠くて高いためだと思いますが、このボックスをつけた状態では、林道を走る気にはなれませんでした。ただしこれはあくまでセローに取り付けた時の印象ですので、例えばV-Stromのような重量のあるバイクの場合、印象が変わってくると思います。

 

まとめ 〜オンロードツーリングにはおすすめ!

ボックスを付けて林道を走ることはあまりないと思いますが、それでも街中での軽快な走りに影響があるのは確かなので、この商品を日常つけっぱなしにするような使い方はしないと思います。
オンロード主体の日帰りツーリングには、最適な装備ではないでしょうか。今回SSTRに出場するにあたって、急な天候の変化における安心感と荷物へのアクセスの良さは、時間に追われるライダーにとっての大きなメリットになると思っています。
林道も併せて走るような、重さのデメリットを感じるシチュエーションでは使うことはないと思いますので、私の場合は、日常使いというよりもメリットの多い目的の場合にのみ使用することになりそうです。
セローのような軽量バイクにとってボックスの便利さは、軽快さとトレードオフなのかもしれません。

 

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