セローが誕生したのは1985年。発売当初は、走る、曲がる、止まる、に「コケる」という要素をプラスして、獣道のように両足を使わないと走れないような道も走破できるマニアックなイメージの、軽量でコンパクトなトレールマシンでした。そのコンセプトは、初心者にとってもメリットが多く、オフローダー以外のライダーにも人気が広がっていきました。
2005年にフルモデルチェンジした現行型のセロー250は、マニアックなイメージは一掃されて初心者ライダーにとって、より懐の深いモデルになっています。
私がDR-Zに乗っていた頃も、「初心者におすすめのバイクは?」って聞かれたら、即「セロー250」と答えていました。林道に行かなくても、オフを走らなくても、バイクに初めて乗る人に自信を持って勧められるセロー250。DR-Zから乗り換えて、それが間違っていなかったことをしみじみ実感しています。
初心者にセロー250をススメる理由
なぜバイクの初心者にセローをススメるのか、その理由を思いつくままランダムにあげてみたらこんな感じです(重複アリ)。
- 250は車検がない
- 粘りあるエンジンで渋滞も平気
- クラッチが軽い
- 車体が軽い
- ハンドルの切れ角が大きい(転回しやすい)
- 幅広いハンドルは取り回しがラク
- オフ車のポジションで姿勢がラク
- 疲れにくい
- 空冷シングルエンジンだからメンテがラク
- 消耗品などの維持費が安い
- 燃費がいい
- リヤタイヤがチューブレス(パンクしにくい)
- 荷物が積める
- 足付きがいい(小さい人でも安心)
- カスタムしやすい
- オプションやアフターパーツも豊富
- 走行できる範囲が広い(高速道路から狭い悪路、未舗装路まで)
- コケても壊れにくい
- コケても起こしやすい
- 壊れても修理が安い
- 走ってて楽しい!
“軽いバイク”は正義!
バイクは乗ってなんぼ、です。でも、あたりまえですが乗りたくなるバイクじゃないと、乗りませんよね。
乗りたくなるバイク、って何でしょう?
私の場合は、ストレスを感じないバイク、です。乗るまでにストレスを感じない。乗っててストレスを感じない。帰る時もストレスを感じない。
ストレスを感じなければ、心にも余裕があるから走りに集中できるし、存分に景色を楽しめる。もちろん安全運転にも繋がります。
どんなバイクでもそれなりに楽しいんだけど、乗るまでに気合いがいるとか、乗ってて緊張するとか疲れるとか、帰りがつらい…とかだと、気軽な気持ちでは乗れなくなりますよね。
「今週はロングツーリングだから、気合い入れてこのバイクで行こう」っていうバイクは、どうしても乗る回数が少なくなりがち。
バイク初心者だと、そのままバイクライフから遠ざかってしまうかもしれません。
原付に乗る感覚で、気軽に乗れるバイクでいて、乗ってても楽しい。初心者にはそんなバイクを最初に経験してもらいたい。そうすればきっと、その後のバイクライフも長く続くし、ステップアップして安全に成長していけると思うんです。
初心者に限らず、重いバイク、大きいバイクは取り回しもつらいので、どうしても気軽さからは遠くなります。
だから最初は、軽いバイクに乗ってみて欲しい。軽いバイクのメリットは気軽さです。例えば少々悪路でも細い道でも不安なく走れるし、Uターンも簡単だから気軽にさらに奥まで進める。もしも立ちゴケしたって軽いバイクはダメージが少ない。
軽いと燃費だっていいし、タイヤも消耗品も長持ちするから、ライダーの財布にも地球にもやさしい。
軽さこそが、楽しさを左右する鍵だと私は思います。
そしてセローは、高速走行できる中型バイクの中でも最も軽量なバイクの1台です。
-
【セロー250】15000km走行インプレッション。燃費は?高速は?
セロー250を購入後2年経ち、走行距離も15,000kmを超えたので、総合的なインプレッションをしてみます。
続きを見る
セローに乗ったら、いい思い出ができる
なんだかセロー250の宣伝のようになってしまいましたが、ついでにセローのデビュー30周年の公式プロモーションビデオを紹介します。
「バイクを乗る楽しさ」が伝わってきませんか?