最近、ドライブレコーダーによる事故や煽りの動画ニュースを頻繁に見かけるようになりましたが、これらの動画はドライブレコーダーがなかったら撮影されていなかったと考えると、証拠のためにも走行時の撮影は必須ではないでしょうか。
特にバイクの場合、被害者になる確率も高いので、万が一の時にしっかりとした映像を残しておくことは、事故後に大きく影響します。
そこで、まずは最低限の証拠能力があるドラレコを購入して、セロ−250に装着してみました。
購入したドラレコ
購入したドライブレコーダーは、「Motocam バイク用ドライブレコーダー」です。いわゆるP6FL型ですね。
購入はAmazonから。価格と大きさで決定しました。
製品の仕様は、
- 前後カメラ
- 全体防水
- SONY IMX323センサー 1080PフルHD
- WiFi機能
- 超暗視機能
- LED信号機対策
- 130°広角
- HDR/WDR技術
- リモコン付き
- モード:常時録画 ループ録画 緊急録画 Gセンサー
- 一年間品質保証
となっています。
モニターレスのタイプで、設定や画像確認はWiFiを通してスマホで行います。
付属のリモコンからは、録画中の確認と保存ができます。
詳しい機能と価格は、下記商品ページをご覧ください。
パッケージの内容は、レコーダー本体と前後カメラ、リモコンのみ。
GPSは別売オプションです。
準備したもの
ハンドルクランプブラケット
前カメラとリモコンの設置台用に、下記の「ハンドルクランプブラケット」を準備しました。
デイトナ製。軽量で小さく、価格も安いのでこれを選択。
電源取出しハーネス
新たにドラレコ電源のために、現在使用している「モーターサイクル用電源サブハーネスキット」から電源を取り出せるキットです。
デイトナ製。エーモン のカプラを買って、自作する方法もありますが、今回はこれ。
装着作業
装着作業の手順ですが、まず前後カメラとリモコンの位置を決めてから本体の設置位置を検討します。
フロントカメラは、ヘッドライトとウィンカーの干渉を避けるため、ここに設置。カメラは矢印を上に向けて固定します。
リヤカメラはキャリアの下に設置します。念のため、落下防止にタイラップでも固定しておきます。
リモコンはなるべく視界の邪魔にならないようこの位置。ハンドルクランプブラケットを取り付けてから両面テープで固定します。
本体と余ったカメラのケーブルをまとめると、結構なボリュームになります。
セローの場合スペースがほとんどないので、車載工具を収納している右シュラウド奥のスペースに設置することにします。
本体には防振と保護のためクッションを貼り付け、SDカードの蓋にも念のため防水テープを貼り付けておきます。
本体を先にタンクの裏に差し込んで、
ケーブル類を束ねて工具のあった位置に固定。
このドラレコの配線は、電源用のプラスコード(赤)とマイナスコード(黒)、ACC用の黄色いコードの3本です。
ACCコードは、場所的に近いホーンに繋ぎます。
ドラレコのプラスコード(赤)とマイナスコード(黒)の先端はギボシに加工。
「モーターサイクル用電源サブハーネスキット」に電源取出しハーネスを割り込ませてプラスコードとマイナスコードを接続して配線完了。
あとはカウルに干渉しないよう、配線を綺麗にまとめて作業完了です。
インプレッション
フロントカメラ
撮影日はかなり曇天で、悪条件のテストにはかえってよかったです。解像度は、写真のように解像度も悪くありません。
動画に関しては、商品のインプレにもあるように、時々波を打ったような症状が出るときがあります。
ひょっとしたら、取り付け位置を横にしているので、振動や揺れが影響しやすいのかもしれません。
これは今後色々試してみてから、走行中の映像も掲載したいと思っています。
写真のトラックのナンバーがしっかり確認できます。信号機の色もはっきり認識できます。
LEDの信号機も問題ありませんでした。この距離でのナンバー認識は難しいです。
走行中でも電柱の標識は確認できます。
リヤカメラ
リヤカメラの解像度は、フロントよりも低いです。
全体的に圧縮度が高い感じです。
近くの車両のナンバーはしっかり認識できます。
リヤは、この距離だとナンバーの認識ができなくなります。
信号に関しては問題なさそうです。
音
残念ながら、走行中の音に関してはノイズが激しく、環境音も聞き取るのが難しい状態でした。走行音を使うのは無理です。
ただし、万一の事故後に会話等が記録される可能性もあるので、音声の設定はONにしておくことをお勧めします。
まとめ
ドラレコとしてはお勧めできる製品ですが、アクションカムとして使用する目的では、画質や音も含めてお勧めはできません。
映像を取り出すために、本体からSDカードを抜き取る必要がありますが、上記で紹介した収納方法だと、取り出すのに結構手間もかかります。
常時録画している安心感、もしもの時の証拠としての最低限の品質が確保されていれば、ドラレコとしては問題ないので、その点を納得できれば十分お勧めできます。
ドラレコも、どんどん新商品が出てきます。1年後にはもっと安価で高性能な製品が出てくるかもしれません。
でも、その1年の間だけでも、安価な商品でもいいから、まずは装着することを優先した方がいいと思います。
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